“蒼面”の読み方と例文
読み方割合
そうめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて信忠とその将士が、今し妙覚寺を発せんとしているとき、彼方から十人たらずの人影が、乱髪らんぱつ蒼面そうめん、各〻血に濡れて駈けて来た。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒼面そうめん、乱髪、帯もめず、衣服も着けず、素肌に古毛布ふるげっと引絡ひきまといて、破れたる穴の中よりにょッきと天窓を出だせるのみ、歩を移せば脛股けいこすなわち出ず、警吏もしその失体を詰責きっせきせんか
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)