叢淵そうえん)” の例文
このところ実に錚々そうそうたる人材がおのずから叢淵そうえんをなして来た観があったが——その中に、また一人の本多弥八郎正信が帰り新参としてえたのを見ると
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しからばすなわち、今の日本政府を日本国民一種族の集合体として、この集合体ははたして徳義の叢淵そうえんにして、ことに百徳の根本たる家の私徳を重んじ、身の内行ないこうを厳にして
読倫理教科書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
儒者文人の叢淵そうえん即ち不品行家の巣窟そうくつとも名づくべき悪風を成し、遂に徳川を終わりて明治の新世界に変じたれども、いわゆる洒落放胆の気風は今なお存してまず、かの洋学者流の如き
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)