叔父様おじさま)” の例文
旧字:叔父樣
「そうかもしれませんな。こっちも宿題をやらない会議だ。あんまりむりなことをいうようなら、僕いって本郷ほんごう叔父様おじさまに訴えてやります」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
今度は一つ稲荷いなり様を見てろうと云う野心を起して、私の養子になって居た叔父様おじさまの家の稲荷のやしろの中には何が這入はいって居るか知らぬとけて見たら、石が這入て居るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ちょうど時は四月の半ば,ある夜母が自分と姉に向ッて言うには,今度清水しみず叔父様おじさまがお雪さんを連れてうちへ泊りにいらッしゃるが,お雪さんは江戸育ちで、ここらあたりの田舎者いなかものとは違い
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
「それじゃあずけておこう。これは叔父様おじさまが西洋からおみやげに持って来てくだすったのだ。まだのこぎりだのかんなだのがあったけれど、なくしてしまった。こんなものがそんなにこわいならきみにあずけるよ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「僕は叔父様おじさまのように陸軍将校になりたいんだけれどだめだ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)