さんぬる)” の例文
さんぬる四月廿一日に大坂表に被為入いらせられ、右御供致、当五月十一日に還御に相成、御供に而帰京致候。昨十三日御参内可有之筈之所、ちと御時候中ごじこうあたりに而御延引に相成候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「廿九日。陰。さんぬる十七日於東京府殿様福山藩知事被為蒙仰候おほせをかうむらせられそろに付、右為御祝儀ごしうぎとして御帳可罷出之処、当病不参。」阿部正桓まさたけが藩主より藩知事に更任せられたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
向地敵軍さんぬる十七日愈降伏、箱館府御平治相成候に付、残御人数及輜重一切渡海可致旨。尤病人三人(秋月辰三、小山忠三郎及人夫富五郎)戦事手負大病院へ御預に相成。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)