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厭世家
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えんせいか
ふりがな文庫
“
厭世家
(
えんせいか
)” の例文
高柳君は口数をきかぬ、
人交
(
ひとまじわ
)
りをせぬ、
厭世家
(
えんせいか
)
の皮肉屋と云われた男である。中野君は
鷹揚
(
おうよう
)
な、円満な、趣味に富んだ秀才である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
伊豆は死よりも冷酷な
厭世家
(
えんせいか
)
振
(
ぶ
)
って、小笠原の自殺した現場へも告別式へも出なかったので、誰に逢うこともなかったのである。
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
私は
嘗
(
か
)
つて、他人の前では非常な楽天家で、
寧
(
むし
)
ろ狂的にまで快活な人が、その実は、彼が一人切りでいる時は、正反対の極端に陰気な、
厭世家
(
えんせいか
)
であったことを目撃しました。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
又
(
また
)
決
(
けつ
)
して
厭世家
(
えんせいか
)
たるの
權利
(
けんり
)
は
無
(
な
)
かつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
厭
漢検準1級
部首:⼚
14画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“厭世”で始まる語句
厭世
厭世的
厭世観
厭世主義
厭世感
厭世論
厭世虚無
厭世主義者