トップ
>
危地
>
きち
ふりがな文庫
“
危地
(
きち
)” の例文
己
(
おれ
)
は余り人を信じ過ぎて、君をまで
危地
(
きち
)
に置いた。こらへてくれ
給
(
たま
)
へ。去年の秋からの
丁打
(
ちやううち
)
の
支度
(
したく
)
が、
仰山
(
ぎやうさん
)
だとは
己
(
おれ
)
も思つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
忍剣は、どんな
危地
(
きち
)
に立っても、けっしてうろたえるような男ではない。ただ、伊那丸の身をあんじてあせるのだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたは、
甲斐源氏
(
かいげんじ
)
の一つぶ
種
(
だね
)
——世にもとうとい
身
(
み
)
でありながら、
危地
(
きち
)
をおかしてお父上を求めにまいられた。
孝道
(
こうどう
)
の
赤心
(
せきしん
)
、涙ぐましいほどでござる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玉垣
(
たまがき
)
を照らしている
春日燈籠
(
かすがどうろう
)
の
灯影
(
ほかげ
)
によく見ると、それこそ、
裾野
(
すその
)
の
危地
(
きち
)
を斬りやぶって、
行方
(
ゆくえ
)
をくらました
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
と、
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
のふたりであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
危
常用漢字
小6
部首:⼙
6画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“危地”で始まる語句
危地突破