卜定ぼくてい)” の例文
殊に大新嘗には国中の公田くでん悠紀ゆき主基すき卜定ぼくていして、その所産をもって祭儀の中心たるべき御飯おんいいの料にてられることになっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おのずからその将来受くるところの吉凶禍福を卜定ぼくていすべきをもって、卜筮者または予言者は、この事情を酌量して将来の運を告ぐるに至る。
妖怪玄談 (新字新仮名) / 井上円了(著)
おそれ多い推定ながら、あめ長田おさだというような大切な稲栽培地が皇室にも属していて、年々の斎田を卜定ぼくていなされる必要はない時代が遠い昔にはあり、いわゆる大新嘗は後代の各地の相嘗と
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)