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卒中
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そっちゅう
ふりがな文庫
“
卒中
(
そっちゅう
)” の例文
成斎は
卒中
(
そっちゅう
)
で死んだ。正弘の老中たりし時、成斎は
用人格
(
ようにんかく
)
に
擢
(
ぬきん
)
でられ、公用人
服部
(
はっとり
)
九十郎と名を
斉
(
ひとし
)
うしていたが、
二人
(
ににん
)
皆同病によって命を
隕
(
おと
)
した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あるいは上がり
端
(
はな
)
から転げ落ちるはずみに何かで打ったのか、医者にも確かに見極めが付かないらしく、結局おまきは
卒中
(
そっちゅう
)
で倒れたということになった。
半七捕物帳:12 猫騒動
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
〈医者は
卒中
(
そっちゅう
)
だというが、卒中で死んだ者の身体が
斑
(
まだら
)
になるはずはない——〉というのが投げ文の文句ですよ。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
コトエのうちでは最近、おばあさんが
卒中
(
そっちゅう
)
でなくなり、ソンキのお母さんはリョウマチで
寝
(
ね
)
こんでいるという。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
まア、
卒中
(
そっちゅう
)
か、
早打肩
(
はやうちかた
)
。……あの通りの大酒くらいですから、さもありそうな往生。……あッという間もなく、自分でも気のつかねえうちに死んじまったろうてんです。
顎十郎捕物帳:06 三人目
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
「傷もないそうですから、
卒中
(
そっちゅう
)
かなんかじゃないでしょうか、
書生
(
しょせい
)
さんも見ていらっしゃいよ」
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
(平生、大酒家であったため、
卒中
(
そっちゅう
)
で仆れたことは確かである)
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
卒中
(
そっちゅう
)
じゃないか」
銭形平次捕物控:051 迷子札
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“卒中”の意味
《名詞》
卒中(そっちゅう)
脳溢血や脳梗塞・脳血栓など脳の血液循環の障害により意識を失って倒れ、昏睡状態になる症状。
(出典:Wiktionary)
卒
常用漢字
小4
部首:⼗
8画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“卒中”で始まる語句
卒中症