“北魏”の読み方と例文
読み方割合
ほくぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釈迦像にしても薬師像にしても、形式から云えば北魏ほくぎ磨崖まがいの像に起源していることは今日の定説と云っていい。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
僕はだんだん引き入れられるやうに一つ一つケースをのぞいて廻つた。洛陽らくようだの太原たいげんだの西安せいあんだのから来たものが多い。北魏ほくぎの石の仏頭は、スフィンクスみたいな表情をしてゐた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
いわんや晩年数次にわたる北魏ほくぎ進撃と祁山きざん滞陣中の労苦とは、外敵の強大なばかりでなく、絶えず蜀自体の内にさまざまな憂うべきものが蔵されておったような危機に於てをやである。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)