“ほくぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
北魏80.0%
北魁20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわんや晩年数次にわたる北魏ほくぎ進撃と祁山きざん滞陣中の労苦とは、外敵の強大なばかりでなく、絶えず蜀自体の内にさまざまな憂うべきものが蔵されておったような危機に於てをやである。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はその中に、支那から帰った友達にもらった北魏ほくぎ二十品にじっぴんという石摺いしずりのうちにある一つをり出して入れた。それからその額をかんの着いた細長い胡麻竹ごまだけの下へら下げて、床の間のくぎへ懸けた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして遂に、その理想は実現を見、玄徳は西蜀せいしょくに位置し、北魁ほくぎ曹操そうそう東呉とうご孫権そんけんと、いわゆる三ぶん鼎立ていりつの一時代を画するに至ったが、もとよりこれが孔明の究極の目的ではない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)