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勘所
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かんどころ
ふりがな文庫
“
勘所
(
かんどころ
)” の例文
この暴女王をあしらいの
勘所
(
かんどころ
)
でもあると思いますから、お角はあえてそれ以上には押すことなく、また押すべき必要もないと口をつぐみます。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「それ見るがいい。お前だって一生懸命になりゃ、ちゃんと
勘所
(
かんどころ
)
を押えて来るじゃないか。あとはほんの一と息だ」
銭形平次捕物控:108 ガラッ八手柄話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
妙な
勘所
(
かんどころ
)
を押えることの天才である。ひょっとすると、それが詩人なのかもしれない。
詩人への註文
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「それ見るが宜い。お前だつて一生懸命になりや、ちやんと
勘所
(
かんどころ
)
を押へて來るぢやないか。あとはほんの一と息だ」
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこは神尾が今日までの体験の持越しで、今以てうだつが上らないのみか、ますます深みへ落ちて行く
勘所
(
かんどころ
)
だ。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
ああいう不思議な
勘所
(
かんどころ
)
を押える力は天賦のものであろう。もっとも今さら杜詩をひき出すまでもなく、芥川の芭蕉論などにも、この勘所を押える力については、見事な説明がある。
詩人への註文
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
御尤
(
ごもっと
)
もでございますよ、太夫元さま、そのお見立ては、さすがに
勘所
(
かんどころ
)
でございます、実は、わたくしも先年、まざまざと心中者の最期を見届けた覚えがございますんで
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そのうちに道具屋をはじめたのは
勘所
(
かんどころ
)
だ。人間、遊び出してきて
面
(
かお
)
が広くなると、ばったり行きつまるのは水の手だ。その手で、この神尾もどのくらい苦労したことか。
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
態度の不作法なるに拘らず、この婦人の建築のながめ方には
勘所
(
かんどころ
)
を心得たものがある。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“勘”で始まる語句
勘定
勘
勘解由
勘当
勘弁
勘忍
勘考
勘定書
勘平
勘太