クハハ)” の例文
其後十二年、南家の娘は、二十ハタチになつてゐた。幼いからのサトさにかはりはなくて、玉・水精スヰシヤウの美しさが益々クハハつて来たとの噂が、年一年と高まつて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
人声も、雨音も、荒れ模様にクハハつて来た風の響きも、もう、姫は聞かなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)