“加女(かめ)” の例文
昨夜芝公園は山木紳商の奥室に於て、機敏豪放を以て其名を知られたる良人(をつと)をば、小僧同然(どうやう)に叱咤(しつた)操縦せるお加女(かめ)夫人にてぞありける、昨夜の趣にては
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
お加女(かめ)夫人は遙(はるか)に之を見て顔色忽(たちま)ち一変せり、「まア、何と云ふヅウ/\しい奴でせう、脅喝(ゆすり)新聞、破廉耻漢(はぢしらず)」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
茶をすゝむる妻の小皺(こじわ)著(いちじるし)き顔をテカ/\と磨きて、忌(いまは)しき迄艶装(わかづくり)せる姿をジロリ/\とながめつゝ「ぢやア、お加女(かめ)、つまり何(どう)するツて云ふんだ、梅の望(のぞみ)は」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)