到々とうとう)” の例文
電気をけて深呼吸してみたり、煙草たばこってみたりするが、怖ろしくささえのないような不安で、到々とうとう女房を揺すぶり起すのだった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
「農村」を到々とうとう見出した。非常に嬉しい。第二を終る。
やみいて疾走はしっている三等急行は、非常に動揺が激しかった。女房は到々とうとう三番めの子を腰掛にほうり出し、真ッ青な紙のような顔をして窓口にしがみついていた。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
到々とうとう我慢しきれぬように、裏口でまだ洗濯の終らない女房へむかってドナリ出すのだった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)