“別目”の読み方と例文
読み方割合
けじめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの女は夢とも現実とも別目けじめのつかないこういう気持にかれて、モナミへ入り、テーブルに倚りかかって、うつらうつらむす子と行った巴里のキャフェを想いふける。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
同じ流れにさおさすとも、本流に乗るものがあり、支流に走るものがあろう。澄むもの濁れるもの、健かなるもの病めるもの、人々は別目けじめもなくすべてを工藝と呼ぶ。積るちりはすでに厚い。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)