“初筆”の読み方と例文
読み方割合
しょふで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「玉藻、どうじゃ。みなもあれほどに言うているぞ、お身がまずその短尺に初筆しょふでをつけいでは……。予が披講する。早う書け」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「甲州の八幡村の小泉の家で、わたしに逆綴ぎゃくとじの帳面の初筆しょふでをつけさせました、あの時の水車小屋の娘もかわいそうでしたね」
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
葬礼のひかえのようにさかさとじなどと言うあくはしてありませんから、何なら、初筆しょふでを一つ……
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)