出来過できす)” の例文
旧字:出來過
三四郎は画のみちくらいから、あんなおほきながくが、の位な速度で仕上しあげられるものか、殆んど想像のほかにあつたが、美禰子から注意されて見ると、余り早く出来過できすぎてゐる様に思はれる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
是は下の児の答えが当らなかった場合に、それを打消うちけして「三本! 何本」とたたみかけて問う言葉ともみられるが、一本も出さずに握り拳で出すことを、零本れいぼんというのは少し出来過できすぎている。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)