“出山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅっせん33.3%
しゆつさん33.3%
しゆつざん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出山しゅっせん釈迦しゃかはコスメチックを塗ってはおらん。金の指輪も穿めておらん。芥溜ごみだめから拾い上げた雑巾ぞうきんをつぎ合せたようなもの一枚を羽織っているばかりじゃ。それすら全身をおおうには足らん。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「今日はあんたの案内で、山登りをせんならんと思うて、少し心配してたら、それに及ばんことになつた。えてもんが向うからやつて來よつた。まるで出山しゆつさんの釋迦や。」
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
多年剣を学んで霊場に在り 怪力真に成る鼎ひしぐべし 鳴鏑めいてき雲を穿つて咆虎たおる 快刀浪をつて毒竜降る 出山しゆつざん赤手強敵をとりこにし 擁節の青年大邦に使ひす 八顆はちかの明珠皆楚宝 就中一顆いつか最も無双
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)