“凡骨”の読み方と例文
読み方割合
ぼんこつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
して見ると詩人は常の人よりも苦労性で、凡骨ぼんこつの倍以上に神経が鋭敏なのかも知れん。超俗の喜びもあろうが、無量のかなしみも多かろう。そんならば詩人になるのも考え物だ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これがオウガスチンやルーテルあたりだと、たちま大悟たいご一番して即座に恐れ入るのだが、凡骨ぼんこつは魂の皮が厚く出来ているから、インスピレーションが通らない。無感覚なばかりか
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とてもなほらぬ官僚主義で、つるつる禿げた凡骨ぼんこつを。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)