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冲
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ひひ
ふりがな文庫
“
冲
(
ひひ
)” の例文
対
(
むこ
)
うなる、海の
面
(
おも
)
にむらむらと
蔓
(
はびこ
)
った、鼠色の濃き雲は、
彼処
(
かしこ
)
一座の山を包んで、まだ
霽
(
は
)
れやらぬ
朝靄
(
あさもや
)
にて、もの
凄
(
すさま
)
じく空に
冲
(
ひひ
)
って、
焔
(
ほのお
)
の
連
(
つらな
)
って
燃
(
もゆ
)
るがごときは、やがて九十度を越えんずる
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
箒を逆にして空に
冲
(
ひひ
)
らせたようなその梢に、どうしてのこったかたった一枚、真赤な楕円形の朽葉がひらひら動いていた。それが透明な二月の碧空の前に、ぽちりと滴った血のように美しく見える。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
空に
冲
(
ひひ
)
るあり。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
冲
部首:⼎
6画
“冲”を含む語句
冲天
契冲
伊藤若冲
若冲
冲和
冲積層
冲虚至徳真経釈文
冲融
冲霄
幼冲
林冲
豹子頭林冲
頭林冲