内帑ないど)” の例文
お止め場の指定はむろん藩主の猟場という名目であるし、売った代銀も藩主の内帑ないどに入れるという名目だが、他の多くの例と同様、実際には重臣たちが分け取りをしているのである。
若き日の摂津守 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
皇室では内帑ないどを御つづめ遊ばすという。浜口蔵相は大整理を断行するという。銀行は大合同になりそうだという。復興債券が売れたのは、不景気でもがいている人間が多いためだという。
前述驢様の長耳を持ったフリギア王ミダスは貪慾で自分の糞を金に変えたと伝えられ、ローマ帝ヴェスパシャヌスは公事に鉅万きょまんを費やすを惜しまなんだが、内帑ないどを殖やすに熱心してその馬の糞を売り
内帑ないどはいつも明虚あきがらになっています。