“兵站部”の読み方と例文
読み方割合
へいたんぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「病院とか兵站部へいたんぶとか、婦人たちは、それぞれ適宜な部署へ分けて、なるべく、危険にさらされんように、明日でも配置してくれんか」
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜来の雨のために、兵站部へいたんぶはこね回された道路に足を取られて朝になってしか到着することができなかった。兵士らは眠りもせず物も食わずに雨にぬれていた。
かれはまた一人取り残された。海城から東煙台、甘泉堡かんせんほう、この次の兵站部へいたんぶ所在地は新台子といって、まだ一里くらいある。そこまで行かなければ宿るべき家もない。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)