公綱きんつな)” の例文
「こうこうの先陣は、公綱きんつなが受け持った。千早一番乗りは公綱がつかまつれば、この手はおまかせねがいたい」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかる我君の手腕てなみにも恐れず、公綱きんつなわずか七百余騎にて二千余騎のわが軍に向うというは、先般の負戦に負腹たて、無二無三に仕掛くるものと存じまする。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
宇都宮治部大輔じぶだゆう公綱きんつなは、東北の大族である。美濃入道の息子で、大剛の聞えがあった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はるかの彼方に天王寺があって、その辺に敷いてある公綱きんつなの陣から、立ちのぼる篝の火が空に映じ、ほの明るさを見せていたが、いつもの夜よりも火光は弱く、衰えの様が感じられた。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「宇都宮治部大輔公綱きんつなでおざる。公綱、ご加勢に参陣!」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宇都宮公綱きんつな
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)