“八官町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はちかんちょう50.0%
はっかんちょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野の音楽学校に開かれる演奏会の切符を売る西洋の楽器店は、二軒とも人の知っている通り銀座通りにある。新しい美術品の展覧場てんらんじょう吾楽ごらく」というものが建築されたのは八官町はちかんちょうの通りである。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
八官町はちかんちょう富武とみたけ様のお嬢様と」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さあ……実はこれから、少し私用を帯びて、八官町はっかんちょうまで立ち寄った上でなければ体がきませぬが」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殺された当人がはッきりと陳東海だと言ったのだから、これ程確かなことはないわけで、その日の夜遅く、同じく唐通詞とうつうじ八官町はっかんちょうに住んでいる林明斎りんめいさいの宅へ立廻ったところを難なく捕縛された。