入御にゅうぎょ)” の例文
ただし、このさい直接、奈良の東南院へ潜幸せんこうされたとなす説と、一夜は唐招提寺とうしょうだいじ入御にゅうぎょして、奈良の動静をたしかめたうえ行かれたという二説がある。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
笠置落城後おんいたわしくも、賊軍の手にお渡りになり、六波羅へ入御にゅうぎょあそばされたとばかり、世上の取り沙汰で耳には入れたが、その後いかが遊ばされたか。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
六条院では遺漏のない準備ができていた。午前十時に行幸があって、初めに馬場殿へ入御にゅうぎょになった。
源氏物語:33 藤のうら葉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
とのみで入御にゅうぎょ。また
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「中御所へ入御にゅうぎょ
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)