“潜幸”の読み方と例文
読み方割合
せんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり河内から大和へ潜幸せんこうされていたものらしい。しかし、この方面は、相当、往来が多く、また追捕ついぶの兵も、第一に手を廻したはずのところである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただし、このさい直接、奈良の東南院へ潜幸せんこうされたとなす説と、一夜は唐招提寺とうしょうだいじ入御にゅうぎょして、奈良の動静をたしかめたうえ行かれたという二説がある。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帝の潜幸せんこう事情を、漂流者のあてなしみたいに観て、長年もまた、勅の意外におどろき、俄に旗上げを計ったかのごとく伝えているが、この大冒険は双方共に
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)