“入交(いりま)” の例文
田舎から呼寄せられて離屋(はなれ)に宿泊していた大工の杢(もく)さんからも色々の話を聞かされたがこれにはずいぶん露骨な性的描写が入交(いりま)じっていたが、重兵衛さんの場合には
重兵衛さんの一家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一叢(ひとむら)の嫁菜の花と、入交(いりま)ぜに、空を蔽うた雑樹を洩(も)れる日光に、幻の影を籠(こ)めた、墓はさながら、梢(こずえ)を落ちた、うらがなしい綺麗な錦紗(きんしゃ)の燈籠の、うつむき伏した風情がある。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)