“光世(みつよ)” の例文
諱(なのり)だけでも一寸(ちょっと)これ位ちがっているが——三池伝太光世(みつよ)の一刀をもって「バタバタ」と旗本の附人共三十六人を斬って落すが、記録で行くとこの附人なる者がただの二人になってしまう。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
小宮山は切歯(はがみ)をなして、我赤樫(あかがし)を割って八角に削りなし、鉄の輪十六を嵌(は)めたる棒を携え、彦四郎定宗(ひこしろうさだむね)の刀を帯びず、三池の伝太光世(みつよ)が差添(さしぞえ)を前半(まえはん)に手挟(たばさ)まずといえども、男子だ、しかも江戸ッ児だ
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)