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傳言
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ことづて
ふりがな文庫
“
傳言
(
ことづて
)” の例文
新字:
伝言
お定は
呆然
(
ぼんやり
)
と門口に立つて、見るともなく其を見てゐると、大工の家のお八重の小さな妹が驅けて來て、一寸來て呉れといふ姉の
傳言
(
ことづて
)
を傳へた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
眞つ直ぐに兩國へかゝると、橋の
袂
(
たもと
)
で何處かの小僧さんが待つて居て、『増屋の主人が
小梅
(
こうめ
)
の
寮
(
れう
)
に居るから、
其方
(
そつち
)
へ持つて行くやうに』といふ
傳言
(
ことづて
)
です
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「俵屋の金之助の
傳言
(
ことづて
)
を持つて來たのだよ、まア、一つ
酌
(
しやく
)
をしてくれ、呑みながらゆつくり話さうぢやないか」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんな事はどうでも構やしません、——その榮吉の使ひが今朝あつしのところへ飛んで來て、お孃さんが殺されたに違ひないから直ぐ來るやうにと言ふ
傳言
(
ことづて
)
だ」
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「驚くでせう、こいつは。あつしのところへ知らせて來たのは、まだ夜が明けたばかりの時だ。親分へ
傳言
(
ことづて
)
をやつて、叔母さんに朝のお
菜
(
さい
)
を頼んで飛んで行つて見ると——」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「まア、當時高名の錢形の親分さんかえ。ではお奉行樣にお
傳言
(
ことづて
)
を願ひますよ」
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父さん、皆んな申上げた方が宜いでせう、——染吉さんは久し振りで逢つて話し度いことがあるから、父さんには
内證
(
ないしよ
)
で、私に
酉刻
(
むつ
)
半頃(七時)お稻荷樣まで來るやうにと、酒屋の小僧さんに頼んで
傳言
(
ことづて
)
を
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お係り同心の近藤常平樣のお
傳言
(
ことづて
)
ですが
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外ぢや御座いませんが、萬七の
傳言
(
ことづて
)
を
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傳
部首:⼈
13画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“傳”で始まる語句
傳
傳手
傳説
傳染
傳播
傳記
傳授
傳來
傳聞
傳次