“候文”の読み方と例文
読み方割合
そうろうぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
維新以来二十年間沈黙した海舟伯までが恭謹なる候文そうろうぶんの意見書を提出したので、国論忽ち一時に沸騰して日本の危機を絶叫し
候文そうろうぶんの如きものを遠い過去に描いている吾々も、沖縄に来てみれば、それが現に、活々と用いられている日常の言葉だということを知るのです。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
重ねて云うが斯様かような型破りの手紙を差上げる失礼を幾重にもお海容下されたい。———と、貞之助はそう云う意味を、特に意を用いて鄭重ていちょう候文そうろうぶんで書いた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)