“そうろうぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
候文90.0%
候分10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重ねて云うが斯様かような型破りの手紙を差上げる失礼を幾重にもお海容下されたい。———と、貞之助はそう云う意味を、特に意を用いて鄭重ていちょう候文そうろうぶんで書いた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
手紙には必ず候文そうろうぶんを用いなければならなかった時代なので、その頃の女は、すずりを引寄せ筆をれば、文字を知らなくとも、おのずから候可く候の調子を思出したものらしい。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それにつけくわえて、「ただ土留つちどまで蠣殻かきがらさし候分そうろうぶん勝手次第かってしだい
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)