修験者しゅげんしゃ)” の例文
長者が出発すると、その日から長者の留守許るすもとでは、修験者しゅげんしゃを迎えて長者一行の道中の安全を祈りました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
楽しげに銀鱗ぎんりんひるがえす魚族いろくずどもを見ては、何故なにゆえに我一人かくは心たのしまぬぞと思いびつつ、かれは毎日歩いた。途中でも、目ぼしい道人どうじん修験者しゅげんしゃの類は、あまさずその門をたたくことにしていた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)