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価段
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ねだん
ふりがな文庫
“
価段
(
ねだん
)” の例文
その上
価段
(
ねだん
)
が半分だと云う。
柞蚕
(
さくさん
)
から
羽二重
(
はぶたえ
)
が織れて、それが内地の半額で買えたらさぞ
善
(
よ
)
かろう。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼の新調はどこかのデパートメント・ストアの
窓硝子
(
まどガラス
)
の中に飾ってある
三
(
み
)
つ
揃
(
ぞろい
)
に
括
(
くく
)
りつけてあった正札を見つけて、その
価段
(
ねだん
)
通りのものを彼が注文して拵えたのであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼女はその
森
(
しん
)
とした玄関の沓脱の上に、行儀よく
揃
(
そろ
)
えられたただ一足の女下駄を認めた。
価段
(
ねだん
)
から云っても看護婦などの
穿
(
は
)
きそうもない新らしいその下駄が突然彼女の心を
躍
(
おど
)
らせた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こいつの方なら受け合えない代りに
価段
(
ねだん
)
を引いておきますと云った。僕はこの問答を
未
(
いま
)
だに記憶しているんだがその時小供心に女と云うものはなるほど油断のならないものだと思ったよ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そりゃ、
価段
(
ねだん
)
だけだから——一本三十銭と三銭とは比較にならないからな」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「だから今度はあなたのような丈夫で奇麗なのを買ったら善かろうと思いますんで」と細君はパナマの
価段
(
ねだん
)
を知らないものだから「これになさいよ、ねえ、あなた」としきりに主人に勧告している。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
価
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
段
常用漢字
小6
部首:⽎
9画
“価”で始まる語句
価
価値
価切
価直
価格
価打
価格札
価格表
価額
価物