“侍妾(そばめ)” の例文
永(なが)く牢(ひとや)に繋(つなが)れし人間(ひと)の、急に社会(このよ)へ出でし心地して、足も空に金眸(きんぼう)が洞(ほら)に来(きた)れば。金眸は折しも最愛の、照射(ともし)といへる侍妾(そばめ)の鹿を、辺(ほとり)近くまねき寄(よせ)て、酒宴に余念なかりけるが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)