)” の例文
道時が何か私の非難など致します時には、かし私のいもとに山木梅子と云ふ真の女丈夫ぢよぢやうぶが在りますよと誇つて居るのです——丁度ちやうど昨年の十月頃でしたよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
根は山帰来という漢方薬ですが、かし本当のサンキライではありません。これが誰でも知っているナズナ(ペンペン草)この実が三味線のバチに似ているでしょう。
軽忽けいこつに狂喜した我がおろか慚愧ざんきする外はありませぬ——かし其の為に貴嬢の御名をも汚がすが如き結果になりましては、何分我心の不安に堪へませぬので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
むしろ自殺して此の痛苦から逃れようかなど考へることもありまするがかしれ一に私の罪なので、誰をうらむるはずも無く、親の権力が其子の意思を支配し得ると云ふ野蛮思想から
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)