伊太利イタリヤ)” の例文
現在、切支丹屋敷の牢獄に、たッた一人いる異国人とは、すなわち伊太利イタリヤローマの人、伴天連ばてれんヨハンのことであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伝へにれば、彼女は羅典、希臘ギリシャをはじめ、ヘブライ、カルデヤ、アラビヤ、仏蘭西フランス伊太利イタリヤと、都合七つの外国語に通暁つうぎょうしてゐたことになつてゐる。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)
サン・セバスチヤノの矢疵やきずだらけなのも、異教徒の迫害の画も、伊太利イタリヤ派の有名な宗教画の大部分は、私には、不快な感じのほかに何ものをも与えない、同じ宗教画にしても
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
ようやく退院したが、お歩行を禁ぜられ、其後、更に三週間を、とある湖畔に送って、九月二十五日に、伊太利イタリヤミラノに出て、マルセーユヘ陸行し辻村は香取丸に便乗、近藤氏は
「ハウンド」族でも英吉利イギリスの「グレイハウンド」や露西亜ロシヤ「ハウンド」は躰格も立派で中々見栄がするが、伊太利イタリヤ「ハウンド」と来たら翫弄犬おもちやいぬと言はれるだけに脊の高さが一尺
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
現代伊太利イタリヤの哲学者クロオツェが
仏蘭西フランス語、伊太利イタリヤ語に、シュウィーツェル・ドイッチまで楽に話すのに感心してしまった、全体、英国人の外国語と来たら多くはなっておらん、独逸語が話せるのわかるのなんて
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
もうファッキーノと伊太利イタリヤ語に変った担荷夫トレーガーを呼んで、すぐ下のアードラー・シュタットホーフ Adler Stadthof へ荷物を搬ばせた、テレースからはすぐ眼の下で
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)