仰視あおぎみ)” の例文
少女は伸びあがりて、「御者、酒手さかては取らすべし。れ。一策ひとむち加へよ、今一策。」と叫びて、右手めてに巨勢がうなじいだき、おのれはうなじをそらせて仰視あおぎみたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)