仏陀ほとけ)” の例文
すなわち仏陀ほとけが説かれたもの、という意味から、翻訳の当時、多くの学者たちが、いろいろ考えたすえ、「経」と名づけたのであります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
他でもないそれは仏陀ほとけだ! ……太占うらないをもって神意を問い、大嘗だいじょう斎服の神殿を造り、触穢けがれを忌み清浄を喜ぶ。これは決して悪いことではない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
仏のなやみは利他的悩み おもうに少なくとも、さとれる仏陀ほとけとなれば、もちろん自分のための利己的な悩みはないでしょう。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
仏陀ほとけの教えこそ讃美ほむべきかな。それは隠遁いんとんの教えではない。勇往邁進ゆうおうまいしん建設の教えだ。禁慾の教え、克己の教えだ。……わしはすぐに殺されよう。妾はすぐに火炙ひあぶりに成ろう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
煩悩ぼんのうを断じて菩提ぼだいを得ることです。つまり凡夫ひと仏陀ほとけになることです。にもかかわらず、迷いもない、悟りもない、煩悩もなければ、菩提もない。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「安逸なる者よ寝床から起きよ。飽食の女よ口を洗え。慈悲にすが仏陀ほとけの慈悲に」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)