仏人ふつじん)” の例文
旧字:佛人
余は「浮世絵の山水画と江戸名所」なる題名の下にいささか国芳の事を論じたればここには新着の西洋美術雑誌に出でたる仏人ふつじん Gastonガストン Migeonミジョン の所論を掲ぐ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
仏人ふつじんは一歩先へ出たのだ。日本画家が写実にこだはるのは、一歩横へ出ようとするのだ。自分は速水御舟はやみぎよしう氏の舞妓まひこなぞに対すると、如何いかにも日本画に気の毒な気がする。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この思想は仏人ふつじん固有のものといわんよりもむしろ英国より輸入されたものの如き感もある。
デモクラシーの要素 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)