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仇心
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あだごころ
ふりがな文庫
“
仇心
(
あだごころ
)” の例文
恋は必ず破れる、女心男心は秋の空、必ず
仇心
(
あだごころ
)
が
湧
(
わ
)
き起り、去年の恋は今年は色がさめるものだと分っていても、だから恋をするなとは言えないものだ。
教祖の文学:――小林秀雄論――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
仇心
(
あだごころ
)
なき身ながらも。その様子の高尚なると。学術のほどのしたわれて。われしらず鼻じろむなるべし。勤もかねて聞き伝え。こうもやなど思いつる
予想
(
おもい
)
のほかのおとなしさ。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
面倒
(
めんどう
)
な気がして、源氏は
東琴
(
あずまごと
)
(
和琴
(
わごん
)
に同じ)を手すさびに
弾
(
ひ
)
いて、「
常陸
(
ひたち
)
には田をこそ作れ、
仇心
(
あだごころ
)
かぬとや君が山を越え、野を越え
雨夜
(
あまよ
)
来ませる」という
田舎
(
いなか
)
めいた歌詞を、優美な声で歌っていた。
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
ただ私には
仇心
(
あだごころ
)
があり、タカの知れた何物かと遊ばずにはいられなくなる。その遊びは、私にとっては、常に陳腐で、退屈だった。満足もなく、後悔もなかった。
私は海をだきしめていたい
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
仇
漢検準1級
部首:⼈
4画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“仇”で始まる語句
仇
仇敵
仇討
仇名
仇気
仇打
仇花
仇讐
仇英
仇人