亡母なきはは)” の例文
市郎もの土地に生れたので、小児こどもの時から山𤢖やまわろの話を聞いていた。「そんなに悪戯いたずらをすると、山𤢖にってしまいますよ。」と、亡母なきははからおどされたことも有った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼女も亡母なきははによばれたように大急ぎでこの世を去ってしまった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)