亡兄あに)” の例文
ふたたび街へ出ると、途中で従卒に野菜、穀類こくるい供物くもつ香華こうげの物などを買い調ととのえさせ、それを持って夕方また亡兄あにの家を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「知らずに登ったのがてめえの運のつきだ。針の山、地獄の谷、亡兄あにの典馬が呼んでるから早く行け」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡兄あにの遺臣栗原熊太郎と、ほか二人ほど連れて、おゆうはやがて、墓山へ上って行った。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡兄あに遺髪かたみや小袖を持った。陣中に女の長居は無用。おゆうは次の日すぐ秀吉に
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)