亜剌比亜アラビヤ)” の例文
旧字:亞剌比亞
ニスのような皮膚をしたヌビヤ人、ターバンを巻いた亜剌比亜アラビヤ人。ガウンを纏った波斯ペルシャ人。そうしてみんな喋舌しゃべっていた。多くは大道商人である。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
我々のかつて見たこともないような文字……言わばアルファベットに亜剌比亜アラビヤ文字の装飾を付けたと言ったような字を書いているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
何も伊太利イタリーとばかりは限らない。佛蘭西フランスでも、英国でも乃至ないし印度インドだの波斯ペルシャだの埃及エジプトだの亜剌比亜アラビヤだのと云う国でも、まだ日本よりは遥かに増しのように感ぜられる。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
勿論頭にターバンを巻いた体の逞しい亜剌比亜アラビヤ人や、煤煙すすのような顔色のヌビア人や、赤い袍を着た猶太ユダヤ人や、印度、アルメニア、コプト等の、諸国の人種が集まってはいたが
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「隊長、自分はオマーンにおりまして、亜剌比亜アラビヤ語を」
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)