五代ごだい)” の例文
松木、五代、埼玉郡に潜むさてれから私の気になる松木まつきすなわ寺島てらしまの話はう次第である。松木、五代ごだいが薩摩の船から英の軍艦に乗移のりうつった所が、清水が居たので松木も驚いた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
五代ごだいの頃、大梁たいりょう王彦章おうげんしょうは、日影のまだうつろわぬうちに、とうの将三十六人を、矢つぎ早に射て仆したというが、張清のつぶては、王彦章には及ばぬまでも、たしかに当代の神技
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大山格之助の周旋で、薩州人になって長崎へ行った。さらに五代ごだい才助の周旋で、三週間ばかりも長崎にいて、変名でオランダやイギリスの商人にもあい、米人フルベッキなどにも交わった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
又その清水しみずの親類で奈良村に吉田一右衛門よしだいちえもんう人がある、その別荘に移して、此処ここごく淋しいところで見付かるような気遣きづかいはないと安心して二人とも収め込んで仕舞しまい、五代ごだいはその後五
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)