二串ふたくし)” の例文
「何だと。たった二串ふたくしだと。あたりまえさ。団子の二串やそこら、くれてやってもいいのだが、おれはどうもきさまの物言いが気に食わないのでな。やい。何つうつらだ。こら、貴さん」
祭の晩 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いきりのつ、あたゝかいのを二串ふたくしつて、れい塗下駄ぬりげたをカタ/\と——敷居際しきゐぎは
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)