乾杯かんぱい)” の例文
「こん夜は、トム公のために、乾杯かんぱいしてやろうじゃないの。そして私は、この金剛石ダイヤの指環を、柳田のお狒々ひひさんに、二千円で売りつけてやるよ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夕方、旅なかまは、大きなはちにいっぱい、くだもののお酒のポンスをこしらえて来て、それでは大いに愉快にやって、ひとつ王女殿下の健康をいわって乾杯かんぱいしようといいました。
謙一は立上って、二人の大尉と乾杯かんぱいした。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「さ、先生のために、乾杯かんぱい!」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)