乾旱からでり)” の例文
祝儀らしい真似もしない悲しさには、やわらかかゆともあつらえかねて、朝立った福井の旅籠はたごで、むれぎわの飯を少しばかり。しくしく下腹の痛むところへ、洪水でみずのあとの乾旱からでりしんにこたえた。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)