久濶きゆうかつ)” の例文
久濶きゆうかつのみやげに同志をひきあわせよう」仙介は日焦ひやけのした顔をふり向け、太宰が坐るのを待ちかねたように云った、「こちらは讃岐さぬきの井上文郁、それに長谷川秀之進だ」
日本婦道記:尾花川 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
久濶きゆうかつを叙しをはると、山谷は待ちかねたもののやうに
木犀の香 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
と、久濶きゆうかつべた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)