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両脛
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りょうはぎ
ふりがな文庫
“
両脛
(
りょうはぎ
)” の例文
いや、そう云う内にも
水嵩
(
みずかさ
)
は
益
(
ますます
)
高くなって、今ではとうとう
両脛
(
りょうはぎ
)
さえも、川波の下に没してしまった。が、女は未だに来ない。
尾生の信
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こう云って私の傍に彳んだ岡村君の、
肌理
(
きめ
)
の細かい白い
両脛
(
りょうはぎ
)
には、無数の銀砂がうすい靴下を穿いたように附着して居ました。
金色の死
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
切符売場の前で
梶棒
(
かじぼう
)
を据えられた時、私は俥から下りようとして、着物の裾が汗ばんだ
両脛
(
りょうはぎ
)
へ粘り着いた為めに、危く脚を縛られて倒れそうになった。
恐怖
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私はぐるりと向き直って、枕の上へ
頤
(
あご
)
を載せました。と、立て膝をして
両脛
(
りょうはぎ
)
を八の字に蹈ん張っているナオミの足の、一方は浜田の鼻先に、一方は私の鼻先にあるのです。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
脛
漢検1級
部首:⾁
11画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌