“与易”の読み方と例文
読み方割合
くみしやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまつさえ陰々として、もすそは暗く、腰より上の白き婦人が、たけなる髪を振乱ふりみだしてたたずめる、その姿の凄じさに、予は寧ろ幽霊の与易くみしやすさを感じてき。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
月明つきあかりに、まさしくそれと認めが着くと、同一おなじうたがいうちにもいくらか与易くみしやすく思った処へ、明が行燈あんどうを提げて来たので、ますます力づいた宰八は、二人の指図に、思切って庭へ出たが
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)